一息の永遠に生きる

本、将棋、教育、その他もろもろ

Talking Rock2021年2月号の[ALEXANDROS]号があまりにも素敵な記事だから(前編)

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面白いことがあまりに多かったんで、前後編に分ける。

 

覚えておきたい言葉

磯部「"あれやりたい、こんなふうになりてー!"というのを追いかけていたら、あっという間に10年経った感じで」

 

川上「言いたいことは全部言いたいし、やりたいことは全部やりたいので、逃がさないような瞬発力とか、アンテナを張っておくことは昔から変えたくなくて。どんな大人になろうがそこは変えたくないですね」

 

こういう人間でありたい。

 

創作論として

川上「そういう「For Freedom」ができたときに…いろんなことがあって心が折れて、挫折も味わって悔しいなと思っていたけど、それを全部音楽に生かせばいいんだなと初めて気が付いて。自分の感情とか置かれてる境遇を曲に出せる人間であることを知ったんですね。(中略)音楽は"つくる"とか"表現する"というよりは"出てくるものだな"と思ったし、今もその考えは変わらなくて。(中略)本来あるべき姿は"出てきちゃったもの"だと思うんですよね」

 

For Freedomが出来たのが2008~9年。26~7歳くらいの時。10年以上経過してようやく。

「出てきちゃったもの」を経験するには(教室内で再現するには)どうすればいいんだろう。

今は圧倒的な時間が必要なんだろうなと思っている。それゆえのライティングワークショップや卒業論文

 

庄村「だから制作中は、"今、私は何を作ってるのかしら?"みたいな、ちょっとしたトランス状態の気持ちよさがあって」

 

川上「「Untitled」や「Adventure」や「LAST MINUTE」とかって作ろうと思って作ってなくて…1年か2年に一回こういう曲が出てくるタイミングが訪れるんですよ。(中略)いろんな制作が終わって、"さあ、一息つこう"と思った時に出てくるんですよね。だから、ため息みたいなものというか。「Run Away」とか「Mosquite Bite」は"作ったな、これは"という手ごたえも思い入れもあるんだけど」

 

創作論として秀逸。井庭教授の『クリエイティブ・ラーニング』の「あるべきものをつくる/つくらされるという考え方」に非常に近い。

 

川上「事前に知識のない方が面白い意見を言えたりするし、知識があっても逆に面白いことを言おうとすると時間がかかることもあると思うんですね。

3割くらいはわからないことのあるほうが一緒に探究できるし、余白を作りながら曲を作れるから面白いと思うんですよね」

 

 

これも大事。外の人と話すこと。そこからアイディアが生まれたりする。

 

 

後半は各曲の制作秘話、好きな曲ベスト5、メンバー同士の関係性について